研究課題/領域番号 |
18K00204
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
相原 健作 東京藝術大学, 学内共同利用施設等, 研究員 (50376894)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 彫刻 / 鍛金 / 文化財 / 修復 / 復元 / 彫金 / 工芸 / 非破壊調査 / 金属工芸 / 美術 / 和鉄 / 金工 / 非破壊 / 3Dプリント |
研究成果の概要 |
一枚の板材からあらゆる形を作り出す、世界に類をみない鉄打ち出し技法は、明治期に山田宗美によって開発されたが、現代に技法は継承されなかった。その失われた技法を、残された国内外の作品・文献資料の調査、鉄を加工する際の温度と雰囲気の選定などの金属材料学に大きく踏み込んだ実験、残された山田宗美の仕事場の写真から想定した道具・設備の開発により再現を目指した。特に、温度を管理して、酸化皮膜による質量の減少と打ち出し中に生じる残留応力の除去によるクラックの防止が重要であり、繰り返し実施した再現実験により、今まで完成に至っていない鉄打ち出し技法を現代に再現することが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
作品は残されているが、技法及び制作工程が現在に残されていない文化財は多い。今までの文化財・美術作品の研究で、製作技法に深く踏み込み、技法の再現を目指す研究は極めて少ない。奇跡の手技と評価される山田宗美の技法を再現できたことは、金属工芸界に新たな視点と可能性を供給できた。技法が定かになりつつあることで、有形文化財である作品と無形文化財である技法が一体化した新たな価値の創出が今後期待できる。
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