研究課題/領域番号 |
18K00225
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 京都精華大学 |
研究代表者 |
山田 創平 京都精華大学, 国際文化学部, 教授 (30554315)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | セクシュアル・マイノリティ / LGBT / 同性婚 / 社会包摂 / 表現倫理 / アートと社会 / マイノリティ / LGBTQ / アート / 社会的包摂 / 表現の自由 / 婚姻の平等 / 人権 / 芸術と社会 / セクシュアルマイノリティ |
研究成果の概要 |
私はこれまでの自らの研究活動(セクシュアルマイノリティの権利、ジェンダー平等)の中で、社会的に排除されている人々が、常に芸術や表現と共に存在してきたという事実に気づかされた。だが現在の日本のアート現場では、むしろ人権やジェンダー平等に関する様々な問題が露呈している。芸術表現にとってマイノリティや人権は重要であるにもかかわらず、いざそこにコミットしようとすると表現倫理上の問題が表面化してしまうのである。本研究ではその点について検討した。その結果、大学や芸術の現場でのジェンダー平等の意識の低さ、また芸術実践の現場とマイノリティにかかわるNGOなど他セクターとの連携の弱さが課題として明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では「アートによる社会的包摂」の可能性、とりわけ性的少数者(LGBT)と芸術/アートとの関連について考察した。現在の日本社会においてLGBTが置かれている社会的排除の実態をふまえ、その実態に対して芸術/アートが果たしうる役割を知ることは、今後の我が国の文化政策のありかたに対して、重要な提言となり得る。研究の結果、日本のアートセクターにおいて今後重要になるのが、芸術系以外の多様な民間団体やNGOとの協働であることが明らかとなった。これらは海外との比較において明瞭であり、それは欧米との比較のみならず、台湾などアジア圏の国々との比較においても明瞭であった。
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