研究課題/領域番号 |
18K00269
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
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研究機関 | 大阪産業大学 |
研究代表者 |
田村 誠 大阪産業大学, 全学教育機構, 教授 (40309175)
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研究分担者 |
張替 俊夫 大阪産業大学, 全学教育機構, 教授 (50309176)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 科学史 / 数学史 / 中国古代数学 / 『九章算術』 / 『海島算経』 / 『緝古算経』 / 句股術 / 3次方程式 / 中国古算書 / 『張丘建算経』 / 方程式論 / 『五曹算経』 / 算経十書 / 『孫子算経』 / 国際情報交換 |
研究成果の概要 |
算経十書中の『海島算経』、『孫子算経』、『張丘建算経』、『五曹算経』、『緝古算経』に対して、数理的・文化史的検証を加え、訳注を作成した。 『海島算経』の解法は、『九章算術』の句股術同様に図形の面積の相等を駆使したものであることを示した。また『緝古算経』の3次方程式の解法も、『九章算術』の開立方術の拡張であることを示し、両者の間にあった困難を明らかにした。その他、3次方程式の正の解の存在を保証している根拠を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
以前の研究課題による秦漢期の成果と合わせ、本研究によって秦代から唐代に至る中国数学の研究資料の用に足る訳注がそろったことになる。その多くは完訳としては初めてであろう。 恩恵の一例として、前漢の『算数書』での平方根の近似分数、後漢の『九章算術』の開平方・開立方、三国魏の劉徽注による開帯従平方(2次方程式)、唐の『緝古算経』の開帯従立方(3次方程式)という展開が、一貫して図形の取り尽くしという考え方によるものであったこと、それぞれの段階にある困難とが明らかになった。
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