研究課題/領域番号 |
18K00277
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
吉丸 雄哉 三重大学, 人文学部, 教授 (10581514)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 忍者 / 江戸時代 / 忍び / 近世小説 / 軍記 / 太平記 / 芭蕉 / 忍術書 / 軍書 / 読本 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本の近世において史実の「忍び」から虚像の「忍者」像がどのような過程で形成され、また変容して現在に至ったのかを小説や芸能や軍書によって解明したものである。忍者の黒装束・黒覆面に手裏剣といったイメージの成立のほか、飛加藤・石川五右衛門という忍者が誕生するまでを明らかにし、さらには近世に編まれた軍書では執筆された当時の忍者観や戦争観にもとづき、中世における忍びの運用が描かれていることを明らかにした。研究成果のほとんどは『忍者の文学史』(KADOKAWA)として発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究がなされる前の忍者研究は事実面の探究を中心になされていたが、実際には真偽のあやふやな二次資料をもとに虚構の忍者像を史実の忍びとみなして論じてきた。本研究が忍者が後代に記述されていくなかで、創作的要素がどのように入っているのか明らかにしたことで、忍者の文学史が大きく更新されるとともに、歴史的な忍者研究における一次資料の重要性が認識されるようになり、忍者学がより高次の段階に大きく前進したといえる。
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