研究課題/領域番号 |
18K00365
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
市川 真理子 東北大学, 国際文化研究科, 名誉教授 (80142785)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 劇場 / 楽屋正面壁 / ドア / カーテン / 舞台 / ステイジング / 窓 |
研究成果の概要 |
本研究は、楽屋正面壁の構造と使用方法に関する諸問題を総合的に考察しようとするものである。オリジナル・ステイジングの観点からすると、とりわけ重要な問題は、楽屋正面壁の開口部の数とカーテンの使用方法である。すなわち、左右のドアだけであったのか、あるいはその中間にカーテンに覆われた「発見の間」(discovery space) が存在したのか、という問題である。1580年から1642年までの間に執筆された劇作品の中のト書きを総合的に調査した結果、中央開口部の存在およびカーテンのロケーションを示唆する新たな例を数件発見することができた。それらに関する論文を3点執筆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内国外ともに、近代初期イギリス劇の研究者の大方は文学批評や文化研究等に携わっている。そうした研究を直接的ないしは間接的に支える基礎学問の中に、オリジナル・ステイジング研究を含む演劇史の分野がある。本研究が扱う楽屋正面壁の構造の諸問題は、近代初期イギリス劇の各台詞やト書きの意味を解釈する際、ひいては、各シーンや劇全体の議論において、極めて重要な前提ないしは要素となる。したがって、それらの解明はオリジナル・ステイジングの研究のみならず、現行版本の編纂、文学批評や文化研究等にも貢献することができる。
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