研究課題/領域番号 |
18K00379
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 宮城学院女子大学 |
研究代表者 |
鈴木 雅之 宮城学院女子大学, 付置研究所, 研究員 (50091195)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 古事物愛好主義 / 古代ブリトン人 / ストーンヘンジ / イギリス・ロマン主義時代 / 古代ケルト民族 / ウェールズ / 古詩とバードの伝統 / スヴェーデンボリ / ドルイド教 / オシアン現象 / 歴史画 / アーサー王 / 起源 / アナロジー思考 / エイヴベリー / フーコー / ウィリアム・キャムデン / 古代詩人(Bard) / Ancient Briton / Stonehenge / Druid / Wales / Bard / Celt / Speculative Mythology / Natural History / 思弁的神話作家 / バード / ケルト / 古代ブリテン / イギリス・ロマン主義 / 古代ケルト |
研究成果の概要 |
イギリス・ロマン主義時代の古事物愛好主義の特徴を古代ブリトン人、ドルイド教、ストーンヘンジ、古詩とバードの伝統、オシアン現象等に辿り、その政治的・歴史的・宗教的背景を明らかにした。古事物愛好主義的言説を精読し複雑な「古代」観を整理した。古代ブリテン時代のドルイド教とキリスト教の重層的な関係を探った。ブレイク個展作品のひとつ歴史画《古代ブリトン人》をこの絵画作品に付された作品解説を丁寧に読み解くことにより、ブレイク独自の古代ブリトン人観を明らかにした。ブレイクの宗教を論じる際に欠かせないスウェーデンの神秘思想家エマヌエル・スヴェーデンボリを取り上げスヴェーデンボリのブレイクへの影響を探った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古事物愛好主義の特徴は古代ブリテンの「過去」を掘り起こし再創造することである。イギリスの古事物・古代性に対する興味と関心が高まった17世紀から19世紀には、多くの古事物研究者・愛好者が生まれた。古事物愛好主義から生まれた多様な言説をイギリス・ロマン主義時代の文学と文化に探り、詳細な分析を行い領域横断的な考察を加えた。これによって、これまでは断片的で細分化されたものとして捉えられてきた当時の文学と文化の諸相を新たな統一的視点で読み解き、それらの諸相が緊密な相互依存の編み目を形成している様子を浮き彫りにすることができた。新しいイギリス・ロマン主義文学・文化像を提示した。
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