研究課題/領域番号 |
18K00489
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02040:ヨーロッパ文学関連
|
研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
桑瀬 章二郎 立教大学, 文学部, 教授 (10340465)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | モンテスキュー / ヴォルテール / ディドロ / 啓蒙思想 / セクシュアリティ / 精神分析学 / ルソー / フランス哲学 / フランス文学 / ジャン=フィリップ・ラモー |
研究成果の概要 |
本研究は18世紀フランスにおける「異常者たち」の文学的表象と哲学的議論を調査することで、フランス啓蒙思想、とりわけセクシュアリティをめぐるその思想の一特質を明らかにするものである。モンテスキュー、ヴォルテール、ルソー、ディドロ、ビュフォンといった十八世紀フランスの代表的作家・思想家の主要著作を丹念に読み込み、宦官とカストラートをめぐる無数の考察の意味を明らかにした。また、音楽論争や去勢をめぐる当時の医学的神学的議論も参照しながら、多角的にこの現象を再構築した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は18世紀フランス思想・文学研究、とりわけ近年盛んなこの時期のセクシュアリティ研究に新たな視座を提示するものである。 また、本研究は現代社会の諸問題について再考するためにも有益だと思われる。たとえば、LGBTQ概念を有効なものとするには、それが決して普遍性を持つものではないこと、多様な宗教や習俗の理解が不可欠であることを絶えず想起する必要があることを示している。宦官の表象分析からは、「専制的なるもの」は、今日専制政治的なものと名指しされている制度のみならず、民主的と言われる制度の内にも潜んでいることが明らかになる。
|