研究課題/領域番号 |
18K00547
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
勅使河原 三保子 駒澤大学, 総合教育研究部, 教授 (40402466)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 印象形成 / 音声 / ステレオタイプ / 役割語 / 音声学 / 印象 / vocal stereotyping / phonetics / social psychology / impression formation / universality |
研究成果の概要 |
本研究は我々が普段、人の話し声を聞いた時に、声の出し方や発音の仕方に基づいて、話し手に関する印象を形成する仕組みをより包括的かつ体系的に解明するために行われた。当初計画では、音声に基づく印象形成の3次元モデルを、計8言語の聴取者に印象評定実験を行って音声学的に検証する予定だったが断念した。代わりに、ラ行子音の発音実現の多様性が話者の印象形成に寄与する例として、いわゆる「巻舌」が悪役を演じる時に用いられるようになった経緯を調査した。さらに、音声に基づく印象形成のモデルの仕組み解明に音声生成の側から迫るため、日本・デンマーク・米国の3か国で、アマチュア演者が人物像を演じて発声した音声を収録した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、我々が他人の話し声を聞くと無意識かつ本能的に行っている、音声に基づく印象形成の仕組みをより包括的かつ体系的に理解するため、先行研究を整理し、音声に基づく印象形成の3次元モデルを新たに提唱した。このような音声に基づく印象形成の仕組みが理解できれば、我々自身に関する理解を深め、社会認知の分野の知見の蓄積にも貢献できる。ラ行子音の発音実現、創作物における巻舌使用の変遷に関する調査や、3言語におけるアマチュア演者による発声音声の収録も、音声に基づく印象形成の仕組みや、役割語(話者の特定の人物像を想起させる特定の言葉遣い)の音声的側面の理解につながる。
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