研究課題/領域番号 |
18K00597
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 大阪保健医療大学 |
研究代表者 |
松井 理直 大阪保健医療大学, 大阪保健医療大学 保健医療学部, 教授 (00273714)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 日本語音声 / モーラ / 音節 / 特殊拍 / パラトグラフィ / グロトグラフィ / 定量的音声モデル / 音声持続時間 / 破裂音 / 閉鎖音 / 鼻音 / 拗音 / C/D モデル / エレクトロパラトグラフィ / 日本語話し言葉コーパス / 分節音 / 時間特性 / アクセント変異 / 持続時間 / 音節構造 / 調音 / 協調運動 / 母音 / 子音 / 喉頭制御 |
研究成果の概要 |
本科学研究費の研究では,日本語分節音の生理学的特性について,パラトグラフィやグロトグラフィを用いた生理学的実験と共に,藤村靖によって提案されたC/D モデルの観点から日本語音声の時間特性について概観した.結論として,基底状態におけるモーラの重要性および基底状態に対するある固有の子音が持つ時間性の性質について明らかにした.また,日本語の音節構造として,結論として、付属モーラは C/V スロットを持たず,その異音を引き起こす要因はコーダ位置という性質であることを明らかにした。このことは、日本語がモーラの上位構造として音節を持つことを示す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最大の社会的意義は,日本語の分節音に関するいくつかの生理学的特性および時間特性が明らかになったことで,構音障害などの検査方法およびリハビリテーション技法に新たな知見をもたらせた点にある.例えば,これまで構音の訓練には「パタカラ体操」のように母音についてあまり考慮されてこなかった.しかし,実際には特に狭母音の特性を十分に考慮しなければならないことが明らかになった.この成果は摂食嚥下障害における口腔内運動訓練にも貢献することである. さらに,定量的な音声モデルや音韻理論における韻律構造にも一定の成果を得ることができ,これは近年特に重要性が高まっている音声合成に貢献する成果である.
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