研究課題/領域番号 |
18K00598
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
小川 暁夫 関西学院大学, 文学部, 教授 (00204066)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 体験 / 知識 / ドイツ語 / 日本語 / 機能類型 / 機能類型論 / 日独語比較 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,「体験」と「知識」をそれぞれに反映する,日独語に特徴的な諸構文に関して,両者の言語化の過程を実証的・理論的に明らかにし,「体験と知識の機能類型」の基礎研究を構築することである。 2018年にはコーパスによるデータベース化、分析を行い,2019年にはそれらの成果を単著「Grammatik der Bedeutungsstiftung(意味付与の文法)」として出版した。コロナ禍により学会発表の延期等が生じたが、2020年には『意味付与の原理』、『再帰構文再考』と題する論文の発表、日本独文学会での口頭発表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドイツ語の与格構文とそれに機能的に対応する日本語の二重主語構文、被害受身文が主として体験に属し、それに対して、ドイツ語の中間構文(middle construction)と日本語の属性を表す構文が知識に対応することなどが明らかとなった。 このように言語個別性の解明と言語普遍性の発見を促進し,機能類型論を深化・発展させることを主眼としたが、これはGeorg von der Gabelentzによる言語の類型的視点に立脚し、それらの理論的背景を模索するものであり、日独語を対象として、これらの理論のさらなる実質化、および統合化を目指した点に本研究成果の学術的意義がある。
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