研究課題/領域番号 |
18K00665
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
大澤 ふよう 法政大学, 国際日本学研究所, 研究員 (10194127)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 第一次文法化 / 第二次文法化 / 構造変化 / フリーライダー / 定冠詞 / 不定冠詞 / 助動詞 / 付加疑問文 / 一次的文法化 / 機能範疇の創発 / 二次的文法化 / フリー・ライダー / 場による文法化 |
研究成果の概要 |
本研究で文法化は二段階で進行することを理論的に確立できた。従来明らかにされてこなかったその本質について明確化した。文法化は、最初にその機能範疇という「場」をうみ出す一次的文法化とその出来た「場」のおかげで起こる二次的文法化 の二段階で構成されている。一次的文法化に関わる語彙項目は、機能範疇という場を生み出すことに貢献した牽引役(driving force)であり、二次的文法化に関わる語彙項目は牽引役によってうみ出された「場」に入り込むことにより、自身は貢献することなく文法化したものであり、これらをフリーライダー(free rider)と名付けた。本研究で構造変化としての文法化を提案できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は、構造変化としての文法化も存在することを明らかにした。「機能範疇という場所の出現」という文法化である。これに基づいて文法化を第一次文法化、第二次文法化と分けて2段階で進行することを理論的に確立した二次的文法化論は、この分野においても世界で初めての提案である。文法化は、歴史言語学の分野では大変関心の高い項目であり、この研究は日本国内だけでなく、国際的にも意義深いものである。 また、この理論で実証されるのは、英語の冠詞である。日本人にとっては、冠詞は習得が難しいものとして知られているが、この歴史的に深堀りされた研究は、日本人の英語習得にとっても何ら化の貢献ができたのではないかと考える。 、
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