研究課題/領域番号 |
18K00737
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山下 淳子 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (00220335)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 形態素知識 / 読解力 / 語彙力 / 外国語としての英語 / 媒介変数 / 直接効果 / 間接効果 / パス分析 / 第二言語 / 派生形態素 / パス解析 / 間接的影響 / 直接的影響 / 形態素認識 / 外国語 / 形態素処理 |
研究成果の概要 |
この研究は外国語としての英語の形態素知識3側面の、読解力への直接的影響と、語彙の広さを媒介とした間接的影響を、パス解析を使って調べたものである。3側面とは派生形態素のForm(綴り)、Meaning (意味)、Use(品詞)に関する知識で、対象は日本語母語の大学生である。すべての予測変数は読解力と小~中程度の有意な相関を示したが、パス分析の結果、語彙、Meaning、Useが読解力に直接的貢献を示し、さらにMeaningとUseは語彙を媒介とした間接的貢献を示した。総合的にはMeaningよりUseの貢献の方が大きかった。一方、Formの貢献は有意でなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
読解力は言語知識、言語処理能力、理解力など様々な知識や技能からなる構成素に支えられている。読解の構成素としての形態素知識は、近年になり急速に研究が進んだ分野である。形態素は、複数の言語領域(綴り、音韻、意味、統語など)にまたがる複雑な概念で、同様に読解力への貢献も複雑である。本研究はその複雑な関係性を解明するため、2つの点で研究を精緻化した。1つは形態素知識の複数の側面を測定したこと、2つ目はそれぞれの側面に対し複数の貢献経路を検証したことである。このような研究は母語の研究でもまだ少なく、学術的意義は大きい。また日本語母語話者を対象と本研究の結果は、日本の英語教育に示唆があるといえるだろう。
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