研究課題/領域番号 |
18K00780
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 日本福祉大学 (2020-2023) 名古屋大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
石田 知美 日本福祉大学, 全学教育センター, 准教授 (30747449)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 頻度効果 / アイトラッキング / 語彙処理 / 統語処理 / 語長効果 / 文法性判断課題 / 言語接触量 / 単語認知 / 視線計測実験 / 第二言語習得 / 第二言語処理 |
研究成果の概要 |
本研究では、語彙の頻度と語長、連語表現の頻度を取り上げ、英語母語話者、日本人英語学習者およびドイツ人英語学習者の言語処理を比較し、その差異が言語接触量に起因しているのか否かについて調べた。その結果、第二言語学習者は、これらの差異の影響を母語話者より強く受けることが明らかになった。連語表現については、母語の異なるドイツ人学習者と日本人英語学習者についても同じ傾向が見られたことから、第二言語学習者一般に観察できる差異である可能性がある。さらに、言語接触量を語彙知識テストで数値化したが、母語話者と学習者の影響の差異は、語彙知識だけでは説明できないことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第二言語学習者は、母語話者と比較して、言語的な特徴の差異をより強く受ける。しかし、その差異が母語の影響なのか、第二言語への接触量の差なのかの原因は明らかにされていない。もし、第二言語への接触量の増加が、母語話者の言語認知に近づくという論拠が証明できれば、言語的接触量が外国語向上の重要な手がかりになりうる。 分析結果から、言語的特徴(頻度効果と語長効果)のインパクトの大きさは、学習者の方が強く、この傾向は母語の異なる学習者(日本人とドイツ人)共通に観察できた。つまり、この傾向は学習者一般に観察されることが示唆され、言語的特徴効果の差異の要因が第二言語学習者の母語ではないことは明らかになった。
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