研究課題/領域番号 |
18K00869
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
近藤 暁子 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (90450139)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 第二言語習得 / 学習者要因 / 作業記憶 / リスニング / リーディング / スピーキング / ライティング / 第2言語習得 / 言語適性 / 外国語学習 / 個人差要因 / 短期記憶 / 音韻的記憶 / 視覚的記憶 |
研究成果の概要 |
本研究は外国語の習得に与える個人差要因の中から、記憶力に着目して、英語の4技能それぞれに、異なる種類の記憶力(言語的音韻記憶・音響記憶・視覚記憶)がどの程度影響を与えているかを調査した。日本語を母語とする大学生を対象に実験を実施し、各種能力テストのスコアを分析した結果、英語の4技能に対する記憶力の影響は有意なものであることが示された。一方、音響記憶については、どの技能にも有意な影響がない結果となった。研究手法に関わる課題はあるものの、外国語の4技能の個人差を説明する要因として、記憶力の影響が有意なものであることを示すことができたことは、外国語学習者の特性の理解に貢献するものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外国語習得の個人差要因としての記憶力に関する研究分野で、外国語の4技能を一度に調査したこと、三種(音韻、音響、視覚)の記憶力の影響を調査したこと、そして当該分野では比較的多い被験者数での実験を実施したことは、本研究分野におけて学術的貢献が高いと考えられる。また、様々な外国語の指導方法・教材等が開発されているが、その効果は、学習者の特性に大きく関わるということがこれまでの研究によって示されており、本研究では、そうした特性の1つである記憶力の差が外国語の習得に影響を与えていることを明らかにできた点において、学習者の特性の理解に貢献するものであり、今後の言語指導に教育的示唆を与えるものである。
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