研究課題/領域番号 |
18K00915
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
岩崎 佳孝 甲南女子大学, 国際学部, 教授 (90340835)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 先住民 / アメリカ合衆国 / カナダ / ボーダーランズ / ボーダーランド / 国境 / ボーダー / アメリカ史 / カナダ史 / ネーション / 北米 / エスノジェネシス / 国家 / アメリカ / 国家包摂 |
研究成果の概要 |
本研究では、現代のアメリカ合衆国とカナダの先住民集団(部族)の在り方とその社会が抱える重大な諸問題の多くが、18世紀末から20世紀初頭の両国家への統合過程でその社会の実態が大きく変容したことでもたらされたことを歴史学的に検証することを試みた。 具体的には合衆国とカナダによる国内先住民集団の包摂構想と、それに対するボーダーランズの先住民集団の反応、その結果としての実体の変容、さらにはそのことが21世紀現在の米加両国内における先住民集団が負う諸問題とどのように関連しているかについて、複数の事例をもとに立証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般の認識、および既存の学術研究では、先住民集団を既定のものとし、国毎に論じられることが多い。しかし本研究では米加国境を跨ぐ領域(ボーダーランズ)を生活圏とする集団の在り方がヨーロッパ人入植以前の先住民集団のかたちに最も近いことを立証し、それがいかに両国家の「内部」に先住民として包摂され、その結果実体の変容を強いられるに至ったのかという点を議論した点に、学術的/社会的意義があると考える。 また以上のような分析から本研究は、米加のみならず世界における国家と先住民の適切な関係構築のための知見と方策を見出し得る可能性も有している。
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