研究課題/領域番号 |
18K00922
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西山 昭仁 東京大学, 史料編纂所, 特任研究員 (50528924)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 都市構造 / 被害発生場所 / 無被害場所 / 町家被害 / 町家 / 家屋被害 / 歴史地震 / 都市史 |
研究成果の概要 |
本研究では、近世京都に被害を及ぼした歴史地震について、これまで考察の対象にされなかった無被害の場所に関してその要因を検討した。 近世京都に被害を及ぼした1596年・1662年・1830年の歴史地震について、新たな地理情報システムの試作版を作成した。この地理情報システムを活用して史料記述にある被害状況を分類し、近世京都の市街地に密集していた町家の地震被害の要因について、当時の町家の構造に基づいて検討した。このような検討から、近世京都では町家が立地する街区の町人の経済状況によって個々の町家に差異が生じており、町家の特性が地震時の被害状況に影響を及ぼしていたと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近世京都の市街地の大半を占めていた町家での地震被害を取り上げ、これまで地震学の分野における歴史地震研究では対象とされなかった、被害が小規模または無被害の町家についてその要因を検討した。本研究では、従来の研究のような地震関連史料だけでなく、建築関連の史資料や絵画史料も活用して、個々の町家における特性が地震時の被害状況に影響を及ぼしていた実態を提示できた。 このような研究成果を活用することで、今後、現在の京都市街地が大地震に襲われた場合、個々の町家が受ける被害は一様ではなく、間口や奥行きや屋根の高さといった形態や補修の頻度の差異などによって、被害程度に変化が生じることを提言できる。
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