研究課題/領域番号 |
18K00995
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
古松 崇志 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (90314278)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 金国 / 儀礼 / 祭天儀礼 / 祖先祭祀 / シャーマニズム / 宗廟 / 郊祀 / 御容 / 祭天 / 太廟 / 南郊 / 金朝 / 女真 / 契丹 / 『三朝北盟会編』 / 多国体制 / 国信使 / 金 / 元日 / 聖節 / 都城 / 王権 |
研究成果の概要 |
12世紀前半に東北アジアで勃興した女真人が建国した金国は、契丹・北宋をあいついで滅ぼして中国本土北部まで版図におさめ、13世紀初頭のモンゴル帝国の出現までユーラシア東方で覇を唱えた。本研究は、金国の儀礼制度を対象とし、とくにその根幹をなす祭天儀礼、祖先祭祀儀礼をとりあげ、各種儀礼の沿革や儀式次第を、前後の時代を含む他王朝の儀礼と比較しながら詳細に検討し、漢化が進展する過程とみなされがちだった金国の支配体制や王権の特質を再考すべきであることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
12世紀にユーラシア東方で覇を唱えた金国の歴史は、ユーラシア東方史上重要な位置を占めるにもかかわらず、史料の僅少もあって従来は研究が立ち遅れている。本研究は、金国の歴史のなかでは文献史料が比較的豊富な儀礼制度に着目し、もっとも肝要な儀礼である祭天儀礼や祖先祭祀を取り上げて、その儀礼の内容を典籍文献の徹底した読み込みをつうじて実証的に明らかにするとともに、女真の伝統に根ざすものや契丹から影響を受けたものなど北方の狩猟遊牧民の文化に由来する儀礼祭祀と中原王朝から導入した儒教儀礼とが重層する様相を初めて本格的に解明した。
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