研究課題/領域番号 |
18K00998
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
和田 郁子 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (80600717)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アジア海域史 / インド洋海域史 / 南アジア史 / オランダ東インド会社 / コロマンデル海岸 |
研究成果の概要 |
近世以降の日本で刀装の素材として高く評価された鮫皮は、主に熱帯・亜熱帯の海に生息するエイ等から採取された輸入品であった。本研究課題では、この独特の交易品である鮫皮について、オランダ東インド会社の未刊行文書をはじめとする一次史料に基づき分析した。従来、日本美術史や日蘭関係史の分野で取り上げられてきた鮫皮に対し、本研究では南アジア史およびアジア海域史の視角から迫り、とくにオランダ東インド会社の重要な鮫皮の調達地であった南アジア南部におけるその取引について、現地の政治権力者や商人層の動静や会社との関係を含めて具体的に明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、まず従来十分に研究されてこなかった近世の独特の交易品である鮫皮を対象とし、17-18世紀におけるその調達の経緯を具体的に明らかにしたことにある。当時鮫皮の主な市場であった日本と、その交易を担ったオランダ東インド会社にとって最も重要な鮫皮の調達地であった南アジアの双方を視野に入れ、鮫皮交易の全体像を示すとともに、一次史料に基づき南アジアにおける取引の実態に迫ったところに本研究独自の意義があると言える。
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