研究課題/領域番号 |
18K01067
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
吉田 広 愛媛大学, ミュージアム, 教授 (30263057)
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研究分担者 |
塚本 敏夫 公益財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, センター長 (30241269)
宮里 修 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 准教授 (60339645)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 青銅器 / 刃物 / 研磨 / 転用 / 3Dデジタルレプリカ / 実験 / 小型青銅利器 / 3Dデジタルレプリカ / 荒神谷遺跡出土B62号銅剣 / 姉遺跡出土鋳型 / 嫁ヶ渕遺跡出土青銅付木製品 / 銅鏃 / 神庭荒神谷遺跡 / B62号銅剣 |
研究成果の概要 |
日本列島の青銅器として、大型祭器となった武器形青銅器や銅鐸ばかりでなく、元から刃物として作られた青銅利器や武器形青銅器の一部破片を転用した小型青銅利器が、長期間・広範囲に展開していることを明らかにした。また、武器形青銅器の研磨について、3Dデジタルレプリカを用いた実験と出土資料との比較から、鋳型からどのような形状の製品に仕上げられるのか、研磨進行や折損再生によりどのような形の変化が生じるのか、そして大型の祭器となっていくに際して、その研磨がどのように維持あるいは形骸化していくのか明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
祭器に特化して語られることの多い日本列島の青銅器文化に対し、刃物としての青銅器を明確に描き出した。祭器となった武器形青銅器も刃物としての研ぎの特徴をよく残し、その形骸化にこそ祭器化の進展を捉えることができる。長期にわたる石器時代から金属器時代への転換において、初めて手にした青銅という金属素材を日本列島の先人がどのように用いたか、刃物の主役にはならなかったものの、刃物としての役割を青銅器も一定担った具体的様相を明らかにし、日本列島における青銅器・青銅器文化の特色を重層的にとらえた。
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