研究課題/領域番号 |
18K01089
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分03060:文化財科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤原 裕子 京都大学, 農学研究科, 研究員 (60506088)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | こけら葺屋根 / 葺込銅板 / 銅元素量 / 葺込銅板の配置 / 銅元素分布 / 生物劣化 / 銅元素 / 腐朽 / 損耗 / こけら葺 / 銅板 / 劣化 / 耐久性 |
研究成果の概要 |
こけら葺屋根に防腐効果を期待して配置される葺込銅板から溶出し板に付着する銅元素量を調べるため,屋根勾配と葺込銅板の配置が異なる屋根モデル葺足と施工後5年および45年の屋根の各段の葺足付近の銅元素量を調べた。銅元素は屋根勾配が緩く銅板が葺足に近いモデルほどより早い時期に確認され蓄積量も多かった。銅元素量は施工後5年で市販防腐処理木材の1/3~1/2,45年で同等以上であった。これらの結果を利用して銅付着量の予測式を導出できれば葺込銅板の最適配置を決める一助となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
こけら葺屋根が次の葺替えまで健全な状態を保つための工夫の一つとして葺込銅板が設置されているがその最適な配置は建物の立地や屋根の方位・形状等によって異なり,現場では試行錯誤が続いている。本研究では屋根勾配および銅板の配置の異なる屋根モデルについて銅元素付着量の経時変化を調べた他,施工年数の異なる実際の屋根の銅元素分布を明らかにした。これらの結果を利用して銅付着量の予測式を導出すれば葺込銅板の最適配置を決める一助となる。
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