研究課題/領域番号 |
18K01137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉浦 和子 京都大学, 文学研究科, 名誉教授 (50155115)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 地図 / 長城 / 八旗 / 防衛 / 明 / 清 / 北京 / 辺境 / 首都 / 空間分析 / 古地図 / 中国 |
研究成果の概要 |
明末清初の「山西辺垣図」群および清代後期の「八旗三軍布防系北京図」群を対象として、辺境地帯と首都の防衛システムに関する地理情報を抽出した。主な研究方法は、地図の比較分析と漢籍史料との照合である。山西鎮では、二本の長城の内側に配置された軍事拠点群により重層的な防衛空間と柔軟な拠点間ネットワークが構成されていた。19世紀中葉以降に集中して繰り返し制作された布防系北京図は、多数の八旗関連施設の破損・老朽化が問題になった緊急事態と密接に関わる。これらの防衛地図が頻繁に制作されたことは、国家の統治者が国防上重要なこれらの地域における詳細な軍事防衛情報の更新と伝達を必要としていたことを示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
漢籍による文字情報では得られない地理情報を古地図から抽出し、その空間パターンを提示することにより、地図分析の有効性と可能性を高める点で、大きな学術的意義を有する。こうした地図空間分析の成果は、中国辺境研究や八旗研究の分野にも貢献する。地図分析により得られた知見を広く提示することは、「山西辺垣図」群や「布防系北京図」群といった希少であるけれども学問的価値の高い地図資料の発掘と共有に資する点で、社会的意義も大きい。
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