研究課題/領域番号 |
18K01188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
中村 只吾 富山大学, 学術研究部教育学系, 准教授 (40636370)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 近世・近代移行期 / 漁村史 / 漁民 / 漁業 / 経験知 / 生業 / 生活 / 漁民 漁村 / 経験知 秩序 / 漁場絵図 |
研究実績の概要 |
本研究は、日本近世・近代を主な対象として、当該期の自然・社会環境に培われた漁民の経験知の実態および、それらと関連した漁村秩序の動態を解明することを目的としている。研究の展開に際しては、漁業および海域に関する経験知の分析および、漁民の生業・生活の多角性(ライフスタイル全般)の把握を活動の軸としている。 5年目となる今年度、依然として新型コロナの影響がある中での活動であったが、上記に関わるいくらかの史資料収集活動を実施できた。2022年9月21・22日、東京海洋大学附属図書館において、「羽原文庫」の閲覧・撮影を行った。地域の漁業旧慣に関する明治期の調査記録等を収集できた。同年10月29日には、周防大島周辺(周防大島文化交流センター・宮本常一記念館等)の巡検を実施し、本研究で参考にしている宮本常一による地域の見方・捉え方や、宮本の郷土でもある瀬戸内地域の風土・生活文化に関する知見を得た。同年11月25日には、国立民族学博物館での展示見学を通して、海外も含めた地域の風土に即した漁業技術・知識等に関する知見を得た。 研究成果としては、次の口頭報告が挙げられる。 「近世越中における魚介流通に関する一考察―局所的地域環境に注目して―」(第44回北陸都市史学会大会、2022年8月7日、金沢市立玉川図書館) この成果は富山湾周辺を対象としたものであり、漁民の漁業・海域に関する経験知の追究を目指す本研究の射程を、魚介流通の側面にまで広げて考えようとする姿勢に基づくものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナの影響が続く中で、各種の現地調査を十分には実施できなかったぶん、遅れが生じている。 これまで継続してきた、沼津市内浦小海日吉家文書の目録作成については、おおむね完了に至った。
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今後の研究の推進方策 |
本来は2022年度が最終年度であったが、先述のとおり、調査が十分に実施できていないことから、一年間の延長を行うこととした。 2023年度は、伊豆国内浦、酒田市飛島、富山湾周辺、三陸沿岸(陸前唐桑)等の地域を対象とした調査を可能な限り実施したい。加えて、これまでに収集した史料の分析作業も進め、論文発表や学会報告へとつなげていきたい。
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