研究課題/領域番号 |
18K01319
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分05050:刑事法学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
白石 賢 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (90526427)
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研究分担者 |
白石 小百合 横浜市立大学, 国際商学部, 教授 (70441417)
村田 真樹 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (50358884)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 企業不祥事 / 組織文化 / 進化ゲーム / 単語ネットワーク / ネットワーク分析 / テキスト・マイニング |
研究成果の概要 |
本研究は、組織文化を要因とする企業不祥事を抑止していくため、企業の組織文化と不祥事・コンプライアンス体制の関係、組織と社員の関係などを実証的に明らかにした。実証分析の結果、組織文化を要因とする不祥事の原因は、最終的には経営者行動、経営者による組織教育問題に至ることが明らかとなった。また、組織文化と社員の関係を、文化を説明できる進化ゲーム理論で検討した。実証・理論を統合すると、社員は適応的反応として不祥事を起こすが、経営者はゲームの形を制度として外生的に与えることが可能である。これにより、経営者が組織教育などのコンプライアンス体制を社員に提供しているかを責任の根拠となし得ることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
組織文化を要因とする企業不祥事については、社員自身も慣例に従っただけ、経営者も実際に不祥事を起こした社員を直接には管理・監督をしていないため、責任所在があいまいになってしまっている。このような問題について、実際の不祥事企業の第三者委員会報告書を利用した実証分析と進化ゲーム理論の両面からのアプローチにより、社員はゲームに適応的な反応として不祥事を起こすが、経営者はゲームの形を制度として外生的に与えることが可能である。このことは、経営者が組織教育などのコンプライアンス体制を社員に提供しているかを責任の根拠となし得ることを示している。
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