研究課題
基盤研究(C)
経済学では事業体の効率性分析のために確率フロンティア分析法が用いられる。この分析法の重要な仮定の一つに「非効率性の発生頻度に関する想定」がある。本研究では、「日本の公立病院が仮に経済学的に合理的な行動を行っていたとしたら、どのような非効率性の発生頻度が逆算されるか」を試行する。ソフトバジェットと呼ばれる非効率発生状況の下での合理的行動を想定した場合、実際のデータからすると、通常よく用いられる頻度想定が見られないことがわかった。
どの産業にも、有形・無形で存在するルールや習慣があり、事業に携わる人々は当然、多くの場合にそれらを守って行動するであろう。事業者側の怠慢等によって発生する非効率と、ルールに従った結果として必然的に発生する「非効率」を区別することは可能であろうか。本研究は、後者を数量的に調べようとする場合、従来の分析手法のうちの何を変更しうるかを示すものである。
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The Society for Economic Studies, The University of Kitakyushu Working Paper Series
巻: 2022-4