研究課題/領域番号 |
18K01680
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07060:金融およびファイナンス関連
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
伊藤 彰敏 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 教授 (80307371)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | レバレッジ / 財務的柔軟性 / IPO / 配当政策 / レバレッジの安定性 / 資金配分 / ダイナミクス / 需要要因 / 供給要因 |
研究成果の概要 |
第一に、レバレッジ安定性の計測については、金融システムで銀行が重要な役割を果たしている日本では、レバレッジの安定性が高いとの結果を得た。第二に、レバレッジ変動性と需要要因・供給要因との関連性の分析については、企業はIPO後に銀行借入と社債の負債構成、銀行借入における調達構成を大きく変化させること、しかしIPO前のメインバンクは継続して貸し手として関与し続けるということが判明した。第三に、レバレッジと企業行動との関係については、レバレッジの多寡が、配当と投資行動とのトレードオフに影響すること、また大型投資前に財務柔軟性を確保するためレバレッジを低下させることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、資金需要要因と資金供給要因を明示的に区別することで、レバレッジの安定性・ダイナミクスの特徴をより包括的に理解することに貢献した。また本研究は、企業のレバレッジの変動性や機動性に関して、銀行優位の経済と資本市場優位の経済との間の違いについて重要な示唆を提供した。最後に、本研究は、レバレッジ変動性に対する銀行要因の関係を長期にわたり計測することで、銀行借が企業の投資行動や事業ポートフォリオの再構築活動に与える影響、また銀行優位の経済における企業の財務政策についていくつかの重要なインプリケーションを提供した。
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