研究課題/領域番号 |
18K01683
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07060:金融およびファイナンス関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
江上 雅彦 京都大学, 経済学研究科, 教授 (40467395)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | マルコフ過程 / 拡散過程 / 最適停止問題 / 最終通過時刻 / 時間反転 / レジームスイッチ / CATボンド / 消失時刻 / ポワソン過程 / クレジットリスク / ローン損失率 / 回収不能債権 / CAT bond / レジームスイッチモデル / オプション価格 / 派生証券 / 動学的最適化 |
研究成果の概要 |
まだ明らかになっていないマルコフ過程、特に拡散過程、が持つ性質を研究し、その結果を利用することで、従来取り扱うことが困難であった問題を明示的に解くこと、一般的なマルコフ過程に共通する手法を開発することで実務的なファイナンス問題への適用範囲を拡大すること、既存の方法に従来と異なる視点を加えモデル分析の精緻化を図り、新たな知見を得ることを目的とする課題である。具体的にはレジームスイッチする拡散過程を対象とした最適停止問題、時間反転を利用したクレジットリスク管理の精緻化、企業の倒産時における資産価値の分布の推計などの研究を遂行した。最初の2つのテーマについては国際的査読誌にアクセプトされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
対象とする確率過程そのものの性質を明らかにして利用することにより、特殊なケースだけでなく一般的なレベルで、最適化問題や価格付け問題の解法を可能にした。場合によっては明示解を求めることができるため学術的意義がある。同時に、解法可能な問題の範囲を拡大することができ、明示解は比較静学を容易にするため実務上有益な問題に関して、より正確な経済学的な知見を得ることに繋がる点で社会的意義がある。
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