研究課題/領域番号 |
18K01700
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07060:金融およびファイナンス関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
竹田 陽介 上智大学, 経済学部, 教授 (20266068)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 公開市場操作のMM定理 / 中央銀行のバランスシート / 国債管理 / 政策空間 / 情報効果 / 非伝統的金融政策 / インフレーション / 人生100年時代 / 屈折需要曲線 / フェアな賃金水準 / ポピュリズム / イールド・カーブ・コントロール / フィリップス曲線 / 名目GDPターゲティング / データ / 協調の失敗 / 実質硬直性 / 需要牽引型の景気循環 / リバース・レポ / 超過準備への付利 / 自然言語処理 / ニュー・ノーマル |
研究成果の概要 |
世界金融危機への危機対応としての量的金融緩和政策,その後の出口戦略において重要な役割をもつ中央銀行のバランスシートの望ましい規模および資産構成に関して,理論的・実証的に分析し,研究成果をメディアで発信してきた.具体的には,公開市場操作に関するWallaceのMM定理が考慮していない現実的な側面をモデルに導入し,非伝統的金融政策からの出口後のニュー・ノーマルにおける新しい金融政策について理論的に明らかにした.具体的には,中央銀行が保有する国債を担保とするリバース・レポ取引の金利,銀行の超過準備への付利,それぞれを上限,下限とするコリドー型の金融政策を提言した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コロナ危機,ウクライナ危機と引き続くマクロ経済環境の激変の中,現在の日本銀行の拡大したバランスシートの規模および資産構成を活かした新しい金融政策のあり方について,理論的モデルを提示した.また,世間の論調を席捲する現代貨幣理論(MMT)が,中央銀行が発行した準備を如何なる短期の政府債の購入に充てても,財政当局と中央銀行を統合した政府全体の資産構成に変化はなく,実体経済に及ぼす効果に違いはないとするWallaceのMM定理に基づく議論であることから,理論的な一般性を持たないMMTと訣別し,国債管理の政策協調に関する日本版「アコード」の締結が望まれることを主張した.
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