研究課題/領域番号 |
18K01844
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 聖学院大学 |
研究代表者 |
八木 規子 聖学院大学, 政治経済学部, 教授 (20817382)
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研究分担者 |
古谷野 亘 聖学院大学, 心理福祉学部, 特任教授 (90150747)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ダイバーシティ / 中小企業 / 経営 / 多文化 / コンテキスト / 質的研究 / 量的研究 / 外国人 / ジェンダー / 異文化経営 / 外国人労働者 |
研究成果の概要 |
本研究は、ダイバーシティ経営の実情を、ある特定の日本の中小企業という個別具体的な文脈において、質的研究と量的研究の手法を用いて調査し、機能するダイバーシティ経営の条件を解明することを目的とした。 解明の切り口として、個人を複数の多様性属性の複合体とみる視点を導入した。この視点により、多様性属性に対して個人が付与する意味は、コンテキストによって変化することが分かった。すなわち、ある多様性属性が組織に与える影響は一定ではなく、コンテキストに依存することが示唆された。様々な多様性からなる個人が働く職場で、ダイバーシティからプラスの成果を引き出すには、経営層のコンテキストへの感受性が重要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、当該テーマに関してはいまだ研究事例の少ない中小企業におけるフィールド調査を行ったこと、研究手法を複数の手法を組み合わせたトライアンギュレーション的接近としたことにある。また、その結果、単一の多様性属性にのみ着目して、職場の多様性を管理しようとすることの限界を示したことにも意義がある。 本研究の社会的意義は、少子高齢化による労働人口の減少に直面する日本において、 “多様な”労働者を職場に取り込み、ポジティブな成果を挙げなければならないという社会的な要請に向き合っている点にある。さらに、研究成果として、多様な労働者が働く職場を機能させるために考慮すべき条件の一端を明らかにした。
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