研究課題/領域番号 |
18K01866
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
宇山 通 九州産業大学, 商学部, 准教授 (50584041)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 市場適合 / コスト抑制 / 製品多様化 / 部品共通化 / 生産システム / フロントローディング / 部品標準化 / リスク / リターン / 製品開発 / 自動車産業 / プラットフォーム / 工程 / 柔軟性 / 部品標準化戦略 |
研究成果の概要 |
多様で変化する需要へ適合し(以下,市場適合と表記),同時にこの適合に伴うコストアップを抑制すること(以下,コスト抑制と表記)は,現代製造企業の主要課題のひとつである。この両立の良し悪しは,各社の部品標準化戦略と工場の多様性・変化への対応力によって決まってくる。 本研究はこの戦略と対応力について,トヨタ,VW,マツダを事例に考察した。3社いずれもが,2000年代中頃に市場適合とコスト抑制のどちらかに偏った。この偏りへの反省から,3社とも部品標準化戦略と工場側の仕組みを,偏りを是正する形で転換するに至った。ただし,それは埋没費用等の点でリスクの高い戦略,仕組みであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1) 今日的特徴:先行研究が述べる通り共通化の単位を下げ,量産効果等を高めた自動車企業は存在した。しかし他のアプローチを採用した自動車企業も存在した。これらの企業のアプローチはハイリスク・ハイリターン化で一致していた。このように今日的特徴をより厳密に解明した点に本研究のひとつの意義がある。 (2) 発展要因:先行研究が述べる通り市場適合とコスト抑制の同時追求は,部品標準化の発展要因である。しかし市場適合とコスト抑制いずれかへの極端な偏りが,2000年代後半以降の自動車部品標準化の発展に強く作用していた。このように当時の自動車ならではの発展要因を解明した点に本研究のもうひとつの意義がある。
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