研究課題/領域番号 |
18K01942
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
福田 淳児 法政大学, 経営学部, 教授 (50248275)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | マネジメント・コントロール・システム / スタートアップ / 予算管理 / MCSの精緻化 / 精緻化 / 予算管理システム / 管理会計システム / 形成型尺度 / 情報特性の視点 / 手続き・プロセスの視点 / システムの視点 / スタートアップ企業 / 測定尺度 / コントロールの対象 / MCSsの精緻化 / マネジメント・コントロール・システムの精緻化 / 管理会計情報 / 組織の成長 |
研究成果の概要 |
スタートアップ企業におけるMCSの精緻化に関するインタビュー調査また郵送質問票調査から得られた知見は次の諸点である。第1に,企業規模の拡大やIPOへの組織的な取り組みがMCSの精緻化に大きな影響を及ぼす可能性がある。第2に,予算編成システムや人事考課システムの精緻化は,それが組織内で期待される役割にも変化をもたらす可能性がある。第3に,定量的調査から,スタートアップ企業が技術面での不確実性が高い環境に直面しているほど,MCSの精緻化が促進される傾向がある。第4に,MCSの精緻化,特に公式化の程度と情報の統合の程度,はスタートアップ企業の業績と強く結びついている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の管理会計研究では,スタートアップ企業でどのタイプのMCSがいつ採用されるか,またそれを促進する要因は何かという点に注目が集まっていた。本研究では,スタートアップ企業において採用されたMCSの精緻化を促進する要因として,企業規模の拡大やIPOへの組織的な取り組みといった要因を明らかにするとともに,MCSの精緻化が業績の向上をもたらす可能性を明らかにした点で学術的な意義があると考える。さらに,本研究では,MCSの精緻化の定義およびその測定尺度を提案した。MCSの精緻化の概念を明確にし,その測定尺度を明らかにした点も今後の研究に向けての貢献になったと考える。
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