研究課題/領域番号 |
18K02058
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
岩佐 有華 (秦有華) 新潟大学, 医歯学系, 助教 (90609132)
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研究分担者 |
齋藤 智子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00300096)
富山 智香子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80359702)
西方 真弓 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90405051)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 原発災害 / 広域避難 / 避難生活 / 被災者 / 壮年期男性 / 原発事故被災者 / こころの健康 / 睡眠 / ストレス / 壮年期被災者 |
研究成果の概要 |
原発災害により長期の広域避難生活を余儀なくされた壮年期男性は、5年以上居住した仮設住宅から復興住宅に転居したことによって、対象者の主観的睡眠と心理的なストレス(GHQ28)は有意に悪化した。その背景として【ふるさとと我が家への諦めるしかない現実と諦めきれない思いを抱きながらの避難生活】及び【アンビバレンスな思いを抱きながらの見通しが立たない避難生活】といった複雑な思いを抱きながらの避難生活があることが示された。生活環境の安定、人との交流、新たな役割や生き甲斐の獲得が心理状況の改善に影響を与えることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
壮年期男性は、災害時には復興の中心として地域社会・家庭の中心としての役割を期待されることでストレスが高くなることが多いといわれているものの、これまでの研究は、高齢者や障害者など災害時要配慮者を対象としたものが多く健常な壮年期男性の避難生活に関連した睡眠やストレス、生活に焦点を当てたものはない。今回、広域避難生活によって壮年期男性の睡眠や心理状況の悪化が長期に渡ることが示されたこと、その要因は複雑な思いを抱きながらの不安定な生活であること、生活環境の安定、人との交流、新たな役割や生き甲斐の獲得が心理状況の改善に影響を与えることが示されたことは、災害復興支援において意義があると考えられる。
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