研究課題
基盤研究(C)
オーストラリアにおける成年後見制度や障害福祉サービスの改革を踏まえた成年後見制度ならびに意思決定支援の在り方について、ニューサウスウェールズ州とヴィクトリア州の動向を中心に調査した。またリスク・イネイブルメント(日本訳「リスクの捉え直し」)について国内での研修プログラムを開発実施した。結果、NDIS(オーストラリアにおける障害福祉サービス提供の制度)におけるノミニー(代行決定ではない本人意思反映を行う者)などの意義や、リスクの捉え直し研修の適用可能性などを成果として得た。
オーストラリア(豪州)は国連・障害者権利条約批准後の勧告などを受けて連邦としての意思決定原則を作成しており、これを受けてヴィクトリア州は成年後見制度の改正を行った。このような中にあって筆者らが研究期間中に整理した議論は、後見制度と意思決定支援ならびにNDISがどのように影響し合いながら進められたかについて示唆を与えることが出来た。また福祉的な側面に目を向けるなら、サービス提供現場での意思決定支援に関する具体的なプログラムや研修はあまり多くなく、これを日本の文化に向けて検討し、実践に向けて開発を進める筆者らの成果は、日本における意思決定支援のあり方に実際的な知見と提案を与えうるものである。
すべて 2023 2022 2021 2020 2019 2018
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 1件) 図書 (5件)
鶴見大学紀要
巻: 第60号第3部 ページ: 57-61
発達障害研究
巻: 44(1) ページ: 48-50
さぽーと
巻: 763 ページ: 17-20
オーストラリア研究
巻: 33 ページ: 1-14
成年後見法研究
巻: 16 ページ: 31-41
巻: 755 ページ: 39-45