研究課題/領域番号 |
18K02148
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
松倉 真理子 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (90390145)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 社会福祉 / 近代的個人 / 人間観 / ガントレット恒子 / 周縁者 / まなざし / 社会福祉援助 / 社会の公民 |
研究実績の概要 |
「自立支援」「自己決定」など、現代の社会福祉援助では、「近代的個人」としての人間観が前提となっている。本研究は、そのような「近代的個人」としての自覚を、人々がいつ、どのようにして持つようになったのかを考察することを通して、日本社会が社会福祉を発展させるための基礎として求めた論理や価値を、先駆者らの実践と思想から明らかにしようとするものである。 2022年度において新型コロナウィルスによる影響を被ったこともあり、引き続き文献・資料、当時刊行された雑誌記事、ガントレットらによる著述等の精読に時間を費やすに留まった。 他方で、新しい共同研究から示唆を得ることができた。 昨年度まで参加してきた共同研究の研究課題を継承、発展させて「ヴィクトリア朝社会に見る周縁者と救済」に取り組んでいる。分担として、「捨て子」を救済する施設(ロンドン捨て子等)の実例に着目し、新救貧法下の周縁者が置かれた状況を社会福祉の視点にたって検討した。コロナ以前、現地施設を訪問した際に収集した資料や文献、画像等をもとに、「捨て子」救済への社会的関心と大義、設立の経緯、立地、運営基盤、出資者、受け容れ方針と手続き、親への対応、養育スタッフ、養育内容、子どもの将来、救済における人間観等について研究会で報告している。これらの作業は、本研究が扱う、同時期の日本における周縁者への社会のまなざしや救済事業のあり方を対比的に考察する際の助けになると思われる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナウィルスの影響を被り、予定していた計画や現地調査を中断・延期せざるをえなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、関連文献・資料、当時刊行された雑誌記事、ガントレットらによる著述を収集および通読する作業を進める。また、人物史についての調査を継続する。
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