研究課題/領域番号 |
18K02235
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
安川 洋生 岩手大学, 教育学部, 教授 (60242525)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 薬剤耐性菌 / 生活環境 / スマートフォン / ハンドドライヤー / 抗菌薬 / 環境微生物 |
研究成果の概要 |
大学のハンドドライヤーの送風,学生のスマホの画面,学生が使用する洗濯機の洗濯槽からサンプリングし,薬剤耐性菌の調査を行なった。抗菌薬としてアンピシリン(ABPC),テトラサイクリン(TC)等を用いた。スマホについては調査した74台中28台(38%)にて,洗濯槽については調査した33台中13台(39%)にて,ハンドドライヤーについては調査した10台中9台(90%)にて,抗菌薬を含む培養液で微生物の増殖がみられた。PCRの結果,TC存在下で増殖した微生物からtet(K)とtet(M)が,ABPC存在下で増殖した微生物の幾つかからAmpC型β-ラクタマーゼファミリー遺伝子が検出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
喫緊の課題である薬剤耐性菌対策では,中高生の教育も必要であるとされる。教員を目指す教育学部生も薬剤耐性菌について学ぶことが望ましいと考え,学生の生活環境中の薬剤耐性菌の調査を行なったところ,ごく身近に薬剤耐性菌が存在することが示された。本調査では,これらの微生物が必ずしも直ちに健康に被害を及ぼすものではない点も含めて,薬剤耐性菌に関する知識を教育学部生に伝えることができた。薬剤耐性菌対策に貢献できる成果であると考える。
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