研究課題/領域番号 |
18K02249
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 中村学園大学 |
研究代表者 |
古田 宗宜 中村学園大学, 栄養科学部, 准教授 (00343731)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Campylobacter coli / バクテリオファージ / カンピロバクター / 食中毒菌制御 |
研究実績の概要 |
本年度は、これまでに分離されたC.coli溶菌ファージのうち、最も高いC. coli制御効果を示したPHCcc3を使用し、MOIによる制御効果の違いについて調べた。MOI=1または100でC.coliとPHCcc3を接種した培養液中のC. coli制御効果について、ファージ未接種培養液中のC.coli菌数と比較した。その結果、MOI=1およびMOI=100ともに若干のC. coli制御効果が見られたが、十分な効果は認められなかった。溶菌スペクトルや溶菌力などの結果も含めて検討した結果、現有のC.coli溶菌ファージはいずれも制御材として適していないと判断した。 そこで、新たにC.coli溶菌ファージの分離を行った。まず、ホスト菌として利用するC.coli株の分離を行った結果、豚肉や豚ホルモンからC.coli 7株が分離された。このうち4株とこれまでC. coli特異的ファージの分離にホスト菌株として使用していた鶏肉分離株6株をあわせた10株をホスト菌株として使用し、市販鶏肝および豚ホルモンからC. coli特異的ファージの分離を行った。その結果、C. coli P76、142、33、56、CB2およびCB24をホスト菌株として合計35株のC. coli特異的ファージを分離することができた。このうち、10株を選択し純化操作を繰り返した後、SMバッファー中で冷蔵保存した。現在、これらのファージの性状解析を行っている。 また、本年度も新型コロナウイルス感染症の流行により、当初の研究計画を実施できなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行により、研究を十分に実施できなかった。 また、これまでに分離したファージは、いずれもC.coli制御効果が不十分であり、新たにファージを分離する必要が生じたため遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
今後の計画は、新たに分離・純化されたC.coli溶菌ファージ10株の性状解析を行い、制御効果の高いファージを選択する。いずれも制御効果が不十分な場合は、残りの未純化のファージ25株を純化し性状解析を行う。この中から最も制御効果の高いファージを選択する。次に、C. coli株を接種した鶏肉を用いてファージの効果的な接種条件について検討する。その後、C.jejuniとC. coliを同時に接種した鶏肉を用いてC.jejuni溶菌ファージとC.coli溶菌ファージを併用した場合の効果的な使用条件について検討する。
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