研究課題/領域番号 |
18K02277
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
伊藤 敏子 三重大学, 教育学部, 教授 (20269129)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 社会への開かれ / 新教育 / 自己理解 / 公共心育成 / ドイツ / 新教育運動 / 作業場 / 職業教育 / 自己と公共 |
研究成果の概要 |
ドイツ新教育運動に端を発する教育の系譜を精査し、「地域」を想定する「社会」への開かれ促進する教育実践を「既存の社会を相対化させる前提」をなす自己理解と「既存の社会に適応させる前提」をなす公共心育成の交差点としての「社会」への向き合いという枠組みで捉えることで、新しい学習指導要領の根幹をなす「社会に開かれた教育課程」という理念と新教育運動の理念の親和性とともにその可能性と問題点を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで等閑に付されてきた新教育運動における「自己理解」と「公共心育成」の絡みを明らかにすること、その帰結に鑑みて「社会への開かれ」を意識した教育の在り方を析出することは、学術的な意義を有する。 20世紀初頭の戦間期に展開した新教育運動が目指した教育と21世紀初頭の「社会への開かれ」を謳う学習指導要領が目指す教育は、いずれも予測不可能な時代に効力を発揮する社会との関わりの在り方を意識する点で強い親和性を示す。この親和性に着目することで「社会に開かれた教育課程」という理念の可能性と問題点を浮き彫りにすることは、社会的意義を有する。
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