研究課題/領域番号 |
18K02284
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
|
研究機関 | 仙台青葉学院短期大学 |
研究代表者 |
堀之内 敏恵 仙台青葉学院短期大学, こども学科, 教授(移行) (50757169)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 高等官任用資格試験 / 高等試験令第七条試験 / 職業上の機会均等 / 就業格差 / 官吏 / 非進学者 / 高等官 / 試験制度改革 / 高等試験令第7条試験 / 教育制度改革 / 独学者 |
研究成果の概要 |
本研究では、高等試験を1920年代から1930年代の教育制度改革議論における中心的課題の一つであった機会均等、特に職業上の機会均等の観点から分析することを目的として、中学校卒業者と同等以上の学歴を有しない者に対して、高等試験予備試験の受験資格を認定するために新たに設けられた、高等試験令第七条試験(以下、高資)について検討した。高資は制度としては中学校卒業者と同等以上の学歴を有しない者が、高等官を目指すための機会を開く方途として整備されていったとみなせるものの、現実的な機能としては極限定的であったことを跡づけた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、学歴による職業選択、就業格差が顕著であった戦前の社会において、中学校卒業者と同等以上の学歴を有しない者にとって、高等官になるための機会を開く制度として、高資にどれほどの現実的な機能があったのか検討した。制度が整備されることと現実的な機能との乖離状況を実証的に明らかにした本研究の成果は、今日においても解消されていない学歴による職業選択、就業格差という社会問題に対して歴史的示唆を提示し得る。
|