研究課題/領域番号 |
18K02395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
増田 広美 (植村広美) 県立広島大学, 地域創生学部, 教授 (10614000)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 教育学 / 大学院教育 / 高等職業教育 / 中国 / 専門職大学院 / 東アジア / 職業教育 / 国家資格枠組み / 国家資格枠組み(NQF) |
研究成果の概要 |
本研究は東アジア諸国における近年の高等職業教育改革の動向について分析を行った。なかでも、中国で2009年に新設された専門職大学院に焦点をあてて分析した結果、進学者の大幅な量的拡大がみられるものの、本来の目的である実践的な職業スキルを修得した人材を労働市場へ投入するという目的は十分に達成されていないことが指摘された。すなわち、東アジア社会では学業資格と職業資格の融合が弱いこともあり、大学の職業専門化に向けた制度改革を進めるには、多大な時間と膨大なエネルギーをもって労働市場と学校教育をまたぐ職業資格の策定に取り組む必要があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では中国における専門職大学院に焦点をあてた分析を行ったが、職業資格と学術資格を連動させるには高等教育の根本的な改革なくして実現しないことが指摘された。また、学術資格との連動なくして、職業資格の社会的威信や通用性を高める方法がないことも示唆された。 わが国においても2020年に専門職大学が新設される中、労働市場での職業資格の効用が発揮されるのか、学歴や学位と関連を持たせることでどれだけ職業資格の威信が高まるのかという課題を考える際に、本研究で取り上げた事例研究から一定の示唆を与えることができる。
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