研究課題/領域番号 |
18K02412
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
長谷川 哲也 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (90631854)
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研究分担者 |
内田 良 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (50432282)
上地 香杜 静岡大学, 教職センター, 特任助教 (00907652)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 公共図書館 / 格差 / 資源 / 利用 / 場としての図書館 / 生涯学習 / 社会人 / 学歴 / 利用者アンケート / 滞在型図書館 / 機能分化 / 来館目的 / 地方 / 図書館政策 / サービス認知 / 訪問調査 / 公立大学図書館 / 教育社会学 |
研究成果の概要 |
本研究では,公共図書館の資源をめぐる地域間格差や自治体の階層性について,明確な傾向を把握することはできなかったが,先行研究の整理を通して,今日の公共図書館には,資料の閲覧・貸出業務といった従来の役割に加え,多様な情報の発信や「居場所」機能といった新たな役割が期待されていることを見出した。そこで,新たな役割をめぐる格差を検討するため,A県公共図書館への訪問調査および,X市図書館の利用者アンケート調査を分析した。その結果,今日の公共図書館では,新たな役割に向けたサービスの展開が加速しているものの,その利用やニーズについては図書館利用者の属性や来館目的によって差異が生じている可能性が指摘された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義および社会的意義は,次の二点である。第一に,個別自治体の公共図書館政策に注目すると,図書館に期待される従来の役割を堅持しつつも,今日的に求められる新たな役割に向けた取り組みも加速させており,その推進には各図書館のミッションや図書館長のリーダーシップなどが大きく関わっていることである。ただし公共図書館の役割認識には,県立図書館と市立図書館との間に違いもある。第二に,新旧の多様なサービスが展開される今日の公共図書館では,図書館の利用実態やニーズ等が,利用者の属性や来館目的などによって異なることから,図書館の資源だけではなく利用において格差が生じる可能性が示唆されたことである。
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