研究課題/領域番号 |
18K02435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
滝口 圭子 金沢大学, 学校教育系, 教授 (60368793)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 探究 / 科学的な現象 / 乳幼児の反応 / 保育者の対応 / 自然 / 保育 / STEAM教育 / 科学的リテラシー / 試行の形態 / 自然物 / 言語化 / 生き物 / 日本の自然観 / 西洋の自然観 / 理科教育 / 科学技術 / 保育者 / 関わり方 / 環境構成 / 保育素材 / 子どもの反応 / 生物 / 物理 / 素朴概念 / 経験 / 能動性 / 科学 / 保育実践 / 概念発達(生物,物理等) / 乳幼児 / 科学教育 |
研究成果の概要 |
保育の実践事例を分析し,科学的な現象に遭遇した時の乳幼児の反応,疑問の解明に向けての試行の形態,現象の探究の背景にある感情と意識について,0歳から5歳までの年齢別に整理した。5歳児を対象に実験調査を実施し,自然物(アベマキの葉)の探究の方法と意義を明らかにした。保育者を対象に質問紙調査を実施し,乳幼児の探究に対する「興味深い」という解釈から,保育者の科学実践の更なる開発可能性を指摘した。成果に基づき,保育現場の科学実践の本質的な要素3点(身の回りの事象の機構,因果関係等について考える等)及び意義3点(探究を十分に保障する保育のなかで,乳幼児は生きる等),発達に基づく科学の保育実践を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
まず,科学の保育実践は,探究の対象ではなく探究の内実によって定義されることを提起し,保育者の科学への戸惑いや理科教育の前倒しという誤解をほぐし,保育者の実践開発を推進する状況を整えた。次に,乳幼児の発達や保育理念を顧みないSTEAM(Science, Technology, Engineering, Arts, Mathematics)教育の見直しを求め,探究を通した乳幼児の個の充実が,個と集団による将来的な社会貢献につながる可能性を示し,乳幼児期に適したSTEAM教育の理念を提示した。最後に,探究の発達の連続性と非連続性を踏まえた幼小接続期カリキュラムの開発に資する基礎的資料を提供した。
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