研究課題/領域番号 |
18K02478
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
榊原 知美 東京学芸大学, 先端教育人材育成推進機構, 准教授 (20435275)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 文化的実践 / 参加 / 数量概念 / 幼児 / 保護者 / 支援 / 縦断研究 / 保育 / 家庭 / 援助 / 保育者 / 数量理解 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,1~3歳児が参加する文化的実践としての家庭での活動に注目し,幼児の数量概念の発達過程を大人の数量支援の構造との関係で縦断的に捉えることである。本研究では特に,子どもの自発的な数量行動に注目し,1歳児 1名を対象に日誌法を用いた3年間の縦断研究を行った。その結果,自発的な数量行動は,家庭における生活全般で観察され,食事場面の場合,食べ物の大小の比較,数え上げ,分配などの行動が,1歳半ばから2歳半ばにかけてみられはじめた。このような発達的変化に対して,大人は子どもの興味・関心に適合する活動の文脈を提供し,子どもの自発的行動のパートナーとなることで数量行動を促す役割を果たしていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,従来,研究対象となることが少なかった1~2歳児を対象として,幼児の数量行動を言語的に数え始める前の段階から文化的実践との関係のもとで縦断的に捉えることを試みた。その結果,この年齢時期の子どもの家庭における数量行動の発達的変化を,それに対する大人の支援のあり方とともに具体的に明らかにすることができた。この点に本研究の学術的意義がある。本研究の社会的意義としては,保育園における1~2歳児に対する数量発達の支援を考える際の基礎的な知見として有効に活用できるものと考える。
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