研究課題/領域番号 |
18K02499
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
本間 和宏 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (00190273)
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研究分担者 |
若菜 宣明 東京農業大学, 応用生物科学部, 准教授 (30508221)
田中 越郎 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (80211366)
白井 智美 東京農業大学, 応用生物科学部, 助教 (60803848)
福山 直人 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (50349338)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 人乳 / ポリフェノール / カテキン / 茶 / 母乳 |
研究成果の概要 |
日本人は日常的に緑茶を摂取しており、日本人の母乳には緑茶のカテキン類が含まれる可能性があることから、日本人の母乳に含まれるカテキン類を定性、定量し、組成を明らかにすることを目的とした。 緑茶に多く含まれる5種のカテキン類を母乳中から検出することができた。5種のうち、ガロイル基非結合型のカテキンとエピカテキンが多く検出された。血中ではガロイル基非結合型カテキン類は抱合体で多く存在することが報告されているが、母乳中ではこれらは遊離体で多く存在した。ガロイル基非結合型カテキン類は、血中から母乳へ移行する際に乳腺細胞で脱抱合化を受け、遊離体の形で乳腺細胞から分泌されている可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
母乳中のポリフェノール組成を解析し、それらが乳児の健全な発育にどのように影響するかを検討することである。日本人は日常の水分摂取として緑茶を摂取する傾向があり、この緑茶中に含まれているポリフェノールが母乳中に移行している可能性が考えられる。ポリフェノールの作用には、細胞へのウイルス感染の阻止など有用な効果がある。 しかし、授乳婦の食事環境や乳児の健全な発育と母乳中のポリフェノール組成の関係性を検討した報告は見られない。母乳中のポリフェノール組成を解析することは母乳栄養を促進するだけでなく学術的独自性が高く、さらに既存の調製粉乳の組成にポリフェノールを追加するなど創造性がとても高い研究と考える。
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