研究課題
基盤研究(C)
【内容】新生児において、低体温誘発の心筋再分極異常は未知の点が多い。そこで心電図を分析して脱分極・再分極に対する影響を検討した。対象は低酸素性虚血性脳症にて脳低体温療法を受けた新生児。心電図から各種指標と催分極特性比やバイオマーカーを算出した。 【結果】QTc、JTcは低体温と有意な負相関を示し、特性比Tp-e/QT、バイオマーカーQRS/QTは低体温と有意な正相関を示した。【方向性】治療的低体温は未熟な新生児の心筋脱分極過程に影響せず、再分極過程を延長したが催不整脈性の増悪は否定的であった。
小児期の自律神経の発達は心電図より算出する心拍変動の分析値に反映される事が知られている。我々は先行研究として心筋再分極異常を検出できるQT variability indexおよびTp-e/QTは心拍変動と強い相関性を有すること、さらに生後1ヶ月児では在胎週数に相関した自律神経機能の成熟度を心筋再分極指標から推測できる事を示した。さらに今回報告した治療的低体温が新生児の未熟な心筋脱分極・再分極に与える影響を初めて提示した報告であり、今後の新生児医療、中でも乳幼児突然死症候群の予防に応用される情報と考える。
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すべて 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 3件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 4件)
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