研究課題/領域番号 |
18K02506
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 名古屋経済大学 |
研究代表者 |
多川 則子 名古屋経済大学, 人間生活科学部教育保育学科, 教授 (90435298)
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研究分担者 |
関谷 みのぶ 名古屋経済大学, 人間生活科学部教育保育学科, 教授 (90369570)
堀 美鈴 名古屋経済大学, 人間生活科学部教育保育学科, 非常勤講師 (10793391)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 洞察 / 応答性 / 愛着 / アタッチメント / 保育 / ルーブリック / エピソード / 実習 / 保育者 / 子ども中心の保育 / 保育現場との連携 |
研究成果の概要 |
子育てを取り巻く環境は厳しく、保育者と子どもの安定した関係の構築は非常に重要である。本研究では、子どもの意図や感情に気づくこと(洞察)、洞察に基づき共感的な対応を取ること(応答性)について検討した。実習生のエピソード課題を質的に分析し、それを基に評価ルーブリックを作成し、試行調査を実施した。 その結果、養成校での実習を通して、洞察力は部分的に獲得されるが、様々な可能性を含めた多様な考察は困難であることが分かった。着任1年目の保育士も同様であった。応答性に関しても、一定の対応に留まることが示唆された。今後は、評価ルーブリックの改善、中堅・ベテランも含めた、様々な経験水準における検討が課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
洞察と応答性の重要性は理解されるが、その獲得プロセスは曖昧である。本研究では、評価ルーブリック作成を通して、洞察が、「可愛い」「面白い」といった子どもへの単純な印象や気づきをベースに、一人ひとりの子どもの考察、背景情報を基にした多様な考察へと進んでいくことが示唆された。また、洞察も応答性も、保育士として着任した初任時期では、まだ完成されたものではないことも示唆された。おそらく、一般に想定されるよりも、単純な子どもに対する気づきから、言語化する訓練を始めることが肝要だと考えられる。このことを踏まえた指導や研修を行うことが、保育者と子どもとの安定した関係の構築に資するものと考えられる。
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