研究課題/領域番号 |
18K02516
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
掘越 紀香 国立教育政策研究所, 幼児教育研究センター, 総括研究官 (80336247)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 集中没頭 / 社会情緒的スキル / 幼児期 / 幼小接続期 / 発達的特徴 / 弛緩発散 / 自然観察 / インタビュー / 社会情動的スキル / 認知的スキル |
研究成果の概要 |
本研究では,自然観察を通して3歳児から5歳児の集中没頭する姿を縦断的に捉えて事例を整理し,発達的特徴について検討した。以下のような集中没頭の発達的特徴が見られた。 3歳児は,一人で取り組んで楽しむ,物に関わって短時間集中して繰り返し遊ぶ事例が多く見られた。4歳児は,仲間と一緒に遊ぶ事例が多く見られ,製作遊びや積木遊びで集中没頭が持続していた。保育者は見守ったり声かけしたり環境を整えていた。5歳児は,仲間と一緒に遊んで盛り上がり,協同して遊んでいた。試行錯誤や工夫をして,集中没頭が持続していた。5歳児3学期には,行事を計画して進めようとする姿が見られ,保育者も周囲に紹介して,遊びを広げていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
3歳児から5歳児まで縦断的に観察した事例から,近年着目されている社会情緒的スキルと関連する幼児の集中没頭を取り上げた点や,集中没頭の発達的特徴について整理した点に学術的意義があると考えられる。 個人差を考慮する必要はあるが,幼児期の集中没頭する姿や集中没頭が生じた場面等を分類したことによって,「やりたい」思いや主体性を大事にしながら,集中没頭を生み出す遊び・活動,環境構成の工夫,仲間の存在,保育者の援助を具体的に提示でき,その重要性を示唆した点は,社会的に意義があるだろう。また,集中没頭のためには,弛緩発散も必要であることに触れている点もポイントである。
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