研究課題/領域番号 |
18K02613
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
松本 謙一 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (80334704)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 問題解決 / 予備実験 / 帰納法・演繹法 / モデル化 / 主体的な学び / 自由な試行活動 / 単元構想 / 児童の反応 / 教師の意識 / 小学校理科 / 見通し / 実験 |
研究実績の概要 |
本研究で明らかにすることは、以下に集約できる。 1)小学校理科の内容の中で、事象提示から「自由な試行活動」→「結果の発表」を経て、実験にはいることに適した単元を選び、各単元の単元展開(学習の流れ)を示す。2)1)を集約し、普遍的な単元展開モデル、とくに、「自由な試行活動」以降どのような手続きを経ることで、子どもは自らの意思・判断で実験に踏み出そうとするかのプロセスを明らかにする。3)1)2)をふまえ、広く小学校の理科実践への普及をはかるために著書を出版する。 コロナ禍でありながら、今年度も高岡市立牧野小学校《昨年まで2年間、富山県小学校教育研究会研究指定校、昨年に引き続き片境俊二校長)との共同実践研究の許可が下り、主に高岡市立牧野小学校を中心にした実践研究、並びに、モデル化についての理論研究を行い、日本理科教育学会全国大会にて研究発表を行った。 実践研究実践研究、つまり高岡市立牧野小学校における研究では、コロナ禍が蔓延したこともあり、新たな単元小学校3年理科『音を伝えよう』のみにおける単元展開を中心に研究を行うとともに、これまでの3年間に行った様々な単元における子供の育ちやその解釈について、予定より回数は少なくなったものの、実践研究者グループと意見交換を繰り返し行うことで、解釈の妥当性を高めた。本研究で明らかにすることは、以下に集約できる。 一方、理論研究、つまりモデル化については、これまでの実践から見えてきた今時点でのモデルと多様な視点から見た意義について、日本理科教育学会全国大会にて、『具体的操作から児童が主体的に実験に向かう過程 5 ―主体性・創造性の育成に向けた単元展開のモデル化の試み―』と題して、研究発表を行い、広く国内の先生方からご意見や助言をいただいた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍への対応から高岡市立牧野小学校でしかも1単元のみの実践研究のみとなり、規模も縮小して行った。 これらを踏まえて、実践データ不足もあり、それらの解釈についての共同研究への制約もあり、これまでの共同実践研究者へ対しての出版への働きかけ(組織作り)に入ることができなかった。 さらに、予定していた海外での研究発表の機会をコロナ禍により、失った。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、これまで行ってきた単元の実践データを整理・分析し、モデル化の確立・モデルの意義についての多面的な視点からの考察を行い、論文としてまとめる。 さらに、国内の研究者からの助言をもらうとともに、外国での研究発表を行う。 出版会社との出版への具体的な交渉を行った結果、コロナ禍による共同研究の制約などから、まずは、来年度中に出版物の形を示し、その後数年かけて完成させる方向で話が進んでいる。今年度は、そのための出版物の項立てについて完成させ、これまで一緒に実践研究を行ってきた先生方と、執筆の分担をし、執筆に取りかかる。
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