研究課題/領域番号 |
18K02649
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
小瑶 史朗 弘前大学, 教育学部, 教授 (50574331)
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研究分担者 |
國分 麻里 筑波大学, 人間系, 准教授 (10566003)
山口 公一 追手門学院大学, 経済学部, 教授 (20447585)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 歴史教育 / 戦後史 / 生存 / 東アジア / レリバンス / コンピテンシー / 戦後 / 生活 / 個人史 / 夜間中学校 / 歴史授業 / 新自由主義 / 植民地主義 / 世代間継承 / 生存の歴史 / 高校歴史教育 |
研究成果の概要 |
本研究では、学校における戦後史に関する学習が、現代社会の要請と子どもたちの関心に応えきれていないことを問題にし、それを克服するための新たな学習論の確立に取り組んだ。その際、戦後史学習論の系譜をたどりながら、東アジア的視座から戦後日本を批判的に問うこと、子どもたちの生活に寄り添うことの今日的意義を明確化した。また、教科書分析に取り組み、国家間関係史に関する内容が多いこと、東アジア的視座が弱いこと、「現在」を問い返す視点が希薄であることを明らかにした。その上で、「生存の歴史学」と呼ばれる歴史研究の潮流に着目し、それを歴史教育に導入する意義・意味を明らかにし、その学習素材の開発を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで学校教育のなかで「戦後史」に関する学習は教師たちにも軽視され、子どもたちにとっても学ぶ意味が見出しにくい領域となってきた。本研究では、既存の戦後史の学習内容が現代社会の要請と子どもたちの関心に応えきれていないことを問題にし、新たな内容構成論の構築に取り組んだ。その際、「生存」と呼ばれる概念に依拠しながら、歴史を眺める視線を人々の日常的な生活経験の次元にまでおろし、教育や医療、労働などを焦点としながら生存体制を規定する国家・社会システムの在り方を問う学習アプローチを提起した。これにより子どもたちの「生」(人生・生活)との接点を担保し、過去/現在を往還する歴史学習の可能性を探った。
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