研究課題/領域番号 |
18K02670
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
久米 禎子 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (90388215)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 箱庭 / 教育相談 / 教員研修 / 自己理解 / 自己受容 / 共感的理解 / グループ / 教育相談力 / 体験型教員研修 / グループ力動 / 体験型グループ研修 / 内面的成長 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,心理療法の一技法である「箱庭」を活用して教師の教育相談能力を高めるためのグループ研修を実施し,その効果を検証することであった。箱庭の個人制作およびグループ制作を行う「箱庭体験グループ」(全7回)を,メンバーを入れ替えて2回実施し,①グループ前後での教師の意識の変化,②グループにおける教師の内的変容プロセス,③教師グループの力動とその変化について,質問紙,インタビュー,箱庭作品により分析した。その結果,箱庭を用いた教育相談研修は,教師の自他に対する理解と受容を促進し,教育相談に必要な資質を高めることに一定の効果があることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教育相談体制の充実や教員の教育相談能力の向上は学校現場における喫緊の課題であるが,児童生徒理解やコミュニケーション力といった教育相談的資質を高めるためには教師の自己理解,自己受容,他者への共感的理解が欠かせない。本研究は箱庭を用いたグループ研修が教師の自己理解や他者理解を深める効果をもつことを示し,有効な教育相談研修のモデルを提示するとともに,教育相談的資質の向上における教師自身の体験的理解や内的成長の重要性を示した点においても,今後の教員養成や教師教育のあり方に新たな視座を与えることができたと考える。
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