研究課題/領域番号 |
18K02712
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 山口県立大学 |
研究代表者 |
岩野 雅子 山口県立大学, 国際文化学部, 教授 (70264968)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 言語政策 / 多文化教育 / 英語教育 / 中央アジア / 3言語一体化政策 / 教育言語の英語化 / CLIL / 複言語政策 / 大学のグローバル化 / 英語による教育 |
研究成果の概要 |
国家が教育用語として母語や公用語と文法も標記も異なる言語を導入する社会的実験に踏み切ったとき、人々やその文化にどのような変化が起こるのか。その一例を「国家発展計画2030」を推進し、カザフ語(国家語)とロシア語(公用語/交流語)の2言語政策から、英語(グローバル経済への統合言語)を加えた3言語一体化政策への移行を進めるカザフスタン共和国に見ることができる。研究ではモデル校から全国の地方の学校までの普及を試みた時期の調査と、3言語政策の終了時の調査を行い、20230年を目指した当初の目的通りには実施できない状況もある中で、学校や教員の意識は変化している様子について考察を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国際化やグローバル化が進む今日にあって、世界的に教育言語の英語化が進んでいる。日本でも教授言語の英語化が進んでいるが、国民全体の多言語コミュニケーション力向上までには至っていない。一方、中央アジアのカザフスタンではカザフ語・ロシア語・英語による三言語一体化政策を開始し、2030年までにすべての子ども・若者が三つの言語を修得するという目標を立て、グローバル人材育成に取り組んできた。成功のカギを握るのは一部のモデル大学やエリート学校における学校教育改革であり、この枠内では成果をあげていることから、カザフモデルの示唆するものは大きいといえる。また、政策の限界に関する検証から教育政策の課題も見える。
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