研究課題/領域番号 |
18K02724
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 名古屋商科大学 (2019-2022) 三重大学 (2018) |
研究代表者 |
山本 裕子 (木全裕子) 名古屋商科大学, 国際学部, 教授 (90547902)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大学組織運営 / マネジメント / 組織変革 / 新しい仕事 / ガバナンス / 大学運営 / 成功要因 / 教職協働 / IR / アカデミックプログラムレビュー / 組織文化 / 仕組み / 当事者意識 / 高等教育 / 促進要因 / 阻害要因 |
研究実績の概要 |
本研究は,大学組織変革の促進要因と阻害要因をミクロ(個別大学別)とマクロ(国公私セクター別)の両側面において,明らかにすることを目的としている. 2022年度は地方国立大学のA大学を対象に,第2期と3期を研究対象期間に設定し,教育改革業務を遂行する際に発生する「新しい仕事」がどの部局のどのような人によってどんな組織体制で計画・遂行されているか,資料及び聞き取り調査によって明らかにした.特に,学部教育を支える高等教育系センター及び教養教育系センターの2つのセンター組織に焦点をあてた.センター組織の設置趣旨,改組時期及び構成員や業務内容と運営方法の変遷を整理した.当該組織は頻繁に改組や名称変更がなされているが、それが何故起こるのか,その現象が起こる原因や発生する構造と過程を調査した. その結果,次の4点を指摘することができた.1) 学部教育を全学組織として横断的に支える教育系のセンター組織(教養教育系組織と高等教育系組織)は社会的ニーズやそれを反映する高等教育政策の影響を受けて設置されている.2) 学長の在任期間ごとにどちらかのセンターが改称または改組されている.3) センター系組織の専任教員は概算要求での予算を財源のため身分の保証が不安定となり、一定のサイクルで学外異動が起きる.4) 学長と教育担当理事の任期をずらすことで連続性を保とうとした可能性がある(理事の交代が発生する場合は代わりに学長補佐が継続した). 特に教育改革を担う組織の改組については,改組前と後で業務内容が似ており,以前の組織で担われていても改組される可能性が指摘できた.それは当該大学においては文部科学省に提出する概算要求の影響を強く受けて発生していることが推察された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度は地方国立大学のA大学を対象として,文献調査及び聞き取り調査を行った.A大学の法人化後に設置された、学部教育を支える高等教育系センター及び教養教育系センターの2つのセンター組織に焦点をあて,センター組織の設置趣旨,改組時期及び構成員や業務内容と運営方法の変遷を整理した.当該組織は頻繁に改組や名称変更がなされているが,それが何故起こるのか,その現象が起こる原因や発生する構造と過程を明らかした.同時にセンター系組織が担う,教育改革系業務によって増えた「新しい仕事」がどのように担われ,遂行されたかについても調べ,論文として発表した.
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は研究の最終年度であるため,本研究の目的達成に向けて,改革に伴う組織変容とそのマネジメントのされ方を明らかにするため,日本の全ての大学を対象に質問紙調査(オンラインまたは郵送)を実施することと,さらに個別の大学の訪問調査を実施する.また,海外の大学の事例に関する比較研究としては,引き続き,文献等による調査を進める.
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